経絡経穴(けいらくけいけつ)と鍼灸治療

使う鍼は?

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日本製の使い捨て鍼です。
身体には0.16 mmから0.2 mmの鍼を刺鍼部位や患者様の鍼刺激の感受性に応じて使い分けます。
美容鍼灸などでは0.14 mmの細い鍼を使います。
刺激に弱い方や鍼の苦手な方には「てい鍼」という刺さない鍼を使います。

image てい鍼


お灸 (・_・;) ?

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お灸には温かくて心地よいお灸と、少しピリッとしますが血行を良くして免疫力を高めるお灸があります。
患者様の症状に応じて使い分けます。




経絡、経穴って何?

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経絡や経穴(ツボ)は今のところ血管や神経のように、これがそうです、と身体を示して説明することができないものです。だから、少し神秘的です。
日本では、経絡はリンパの流れと関係するのではないか、という考えで科学的根拠を見出そうと研究が行われています。また、経穴は皮神経が筋からでてくる箇所ではないか、という考え方を示す解剖学者もいます。


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経絡(けいらく)は東洋文化から生まれた考えで、生きていく上で重要といわれている気血の通り路とされているものです。
経穴(けいけつ)とは気血の通り道である経絡上に存在する点のようなものです。
経絡とは線路、経穴とは駅とイメージするとわかりやすいかもしれません。


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疲れや病気などで身体が不調になると、特定の部分に知覚反応がおこることは確認されていますが、反応がよく現れる点が経穴(ツボ)と言われています。

経絡治療とは浅く刺鍼することによって経絡の流れを良くし、自律神経の働きを調整する治療です。
リンパの流れや皮神経が関係するという考えも否定することはできません。


本物だから受け継がれる鍼灸治療

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中国では2000年前に鍼灸などの理論体系が確立され、実際には4000年ぐらい前から治療が行われていたと言われています。
また、過日テレビで放映されたアイスマンには鍼灸治療を思わせるタトゥーが見られました。アイスマンとは1991年にアルプスで発見された5300年前の人の冷凍ミイラのことです。貴重な発見のため、表面的な調査だけをして保存されていましたが、20年後に解凍され各国の学者により幾つか調査が行われました。レントゲン検査も行われ、アイスマンは腰椎滑り症だということがわかりました。かなりの腰痛があったと考えられます。アイスマンの腰部と手足に何箇所か小さなタトゥーがいれてあり、それらは腰痛治療のツボの位置と一致しました。腰痛治療のための治療部位の目印ではないかと言われています。
鍼灸治療は5300年前のヨーロッパで行われていたようです。
5000年以上も前から受け継がれてきた鍼灸治療、これこそが本物の証ではないでしょうか。